【準備編】note.001 "FXの基本的な仕組み"

こんにちは、皆さん。今日はFX(外国為替証拠金取引)について、超初心者向けにその仕組みと基本的な用語を解説します。FXは一見難しそうに見えるかもしれませんが、基本をしっかり押さえれば誰でも始めることができます。まずは、FXの基本的な概念と用語について見ていきましょう。

第1部:FXとは何か?

FXの基本概念

FXは「Foreign Exchange」の略で、日本語では「外国為替証拠金取引」と呼ばれます。外国為替市場で通貨を売買することで利益を得ることを目的とした取引です。具体的には、ある通貨を他の通貨に交換することで、その交換レートの変動を利用して利益を上げる仕組みです。

例えば、1ドルを150円で買い、その後、ドルの価値が上がったときに1ドルを155円で売れば、5円の利益が出ます。FXのキホンのキですね。

このようにFXの世界は数円(もっと言えば小数点以下)の差益を求めていく世界です。為替って何十円も何百円も動くもんじゃないんです。それじゃ全然儲からないじゃん、と思われそうなのですが、そこで登場するのがレバレッジです。

例えば、レバレッジ1000倍の口座に1万円入っていたら、1000万円までの取引ができるようになります。つまり、6万ドルを900万円で買い、6万ドルを930万円で売り、30万円の利益を出す、1万円を口座に入れておけばこんな取引もできてしまいます。

非常に極端な例でしたが、レバレッジの力をご理解いただけたでしょうか。これがFXの世界の一番の魅力であります。と同時に正しく使わないとケガしてしまいます。レバレッジの使い方(ロットの張り方)はおいおい理解していただくとして、まずはざっくりと感じていただければ十分です。

取引できる通貨

取引できる通貨は山のようにありますが、メジャー通貨は下記8通貨と言えるでしょう。まずはこの辺りで取引してみることをオススメします。中でも、米ドル(USD)、ユーロ(EUR)、円(JPY)、英ポンド(GBP)のそれぞれの通貨ペアで取引をするのがよいと思います。

というのも、総取引量が少ない通貨ペアは値動きが荒れたり、スプレッドが開いたり、時間によって思わぬ動きをするんですよね。まずはメジャーオブメジャーな通貨ペアを触れば間違いありません。マイナー通貨は触れなくてよい、と胸に刻んでおいてください。

メジャー通貨

  • 米ドル(USD)
  • ユーロ(EUR)
  • 円(JPY)
  • 英ポンド(GBP)
  • 豪ドル(AUD)
  • スイスフラン(CHF)
  • カナダドル(CAD)
  • ニュージーランドドル(NZD)

マイナー通貨

  • トルコリラ(TRY)
  • 南アフリカランド(ZAR)
  • メキシコペソ(MXN)
  • ブラジルレアル(BRL)
  • ロシアルーブル(RUB)
  • 中国人民元(CNH)

    などなど・・・

第2部:まずはこれだけ覚えてほしい用語たち

改めて、用語集なんかを作れたらと思いますが、まずは今日はこれだけ覚えて帰って~というFX用語の四天王をご紹介しておきます。

レバレッジ

レバレッジとは、証拠金(口座に入れたお金)の何倍もの取引を可能にする仕組みです。国内口座(DMMや楽天など)では25倍が上限と定められていますが、海外口座(XMやAxioryなど)は1000倍や無制限、という会社もあります。証券会社は今後徹底比較していこうと思いますが、今回押さえておきたいのは、国内が25倍、海外は1000倍くらい、ということです。レバレッジは上げ過ぎるとリスクも同時に高まりますが、小額から参入できるFXにおいて、レバレッジは欠かせません。ナイフと同様、正しく使いましょう。

スプレッド

スプレッドとは、通貨の買値(Ask)と売値(Bid)の差額のことです。これはFX業者の手数料に相当します。メジャー通貨ペアほどスプレッドが狭く、取引コストが低くなり、利益を上げやすくなります。

ピップス

ピップス(Pips)は、為替レートの最小単位を表す用語です。例えば、USD/JPYのレートが150.000から150.010に変動した場合、1ピップの変動があったと言います。FX取引では、このピップスの動きが利益や損失の計算に用いられます。通常、為替レートの小数点以下の4桁目(例:0.0001)が1ピップスに相当します。日本円が絡む通貨ペアでは、小数点以下2桁目(例:0.01)が1ピップスとなります。

ロット

ロット(Lot)は、取引の単位を指します。1スタンダードロット=100,000通貨単位というように会社ごとに決められています。通常取引する場合、0.01ロットからエントリー可能です。

ピップスとロットが理解できれば、損益の計算ができるようになります。FXにおける損益は、取引量(ロット数)、通貨ペアのピップス変動、そして通貨ペアごとの換算レートによって決まります。以下は損益の計算式です。

損益(Profit/Loss) = ロット数 × ピップス変動 × 1ピップスあたりの価値

例:USD/JPYの取引

  1. 取引量:1スタンダードロット(100,000通貨単位)
  2. エントリーレート:150.00
  3. エグジットレート:150.50
  4. ピップス変動:150.50 - 150.00 = 50ピップス

USD/JPYの1ピップスの価値は約1,000円(1ロット = 100,000通貨単位 × 0.01)

損益 = 1ロット × 50ピップス × 1,000円/ピップス = 50,000円

例:EUR/USDの取引

  1. 取引量:1スタンダードロット(100,000通貨単位)
  2. エントリーレート:1.2000
  3. エグジットレート:1.2050
  4. ピップス変動:1.2050 - 1.2000 = 50ピップス

EUR/USDの1ピップスの価値は10ドル(1ロット = 100,000通貨単位 × 0.0001)

損益 = 1ロット × 50ピップス × 10ドル/ピップス = 500ドル

このような計算になります。実際のところ、いちいち計算しているトレーダーは少ないと思います。取引するためのプラットフォーム上で自動計算できるので。算数が苦手でも安心してください。このあたりは頭半分で読み流していってもらってオーケーです。

第3部:実際の取引の流れ

口座開設と証拠金の入金

FX取引は、インターネットを介して行われるため、ネット環境があればどこでも簡単に取引ができます。個人的にはあまり推奨できないですが、スマホだけで取引している人もいるくらいです。

ざっくりとですが、これから始まるトレードライフの流れはこんな感じ。

  1. 口座の開設:まず、FX業者で取引口座を開設します。
  2. 証拠金の入金:取引を開始するために、口座に証拠金を入金します。(1万円くらいあればOK!)
  3. プラットフォームの準備:取引を行うプラットフォーム( MT4 or MT5 )をダウンロードし開設した口座情報を入力しログインします。MacでもWindowsでもiPhoneでもAndroidでもアプリが用意されています。先ほどもありましたが、まずはパソコンで操作することをオススメしています。チャートも広く見れますし、使えるツール(インジケータやEA)が豊富ですしね。スマホは最小限の機能が使えるイメージです。
  4. 通貨の売買:通貨の売買を行います。上がりそう!というところで買い、下がりそう!というところで売りを入れます。
  5. 利益または損失の確定:目標地点まで到達すれば決済を行います。買いの場合は売り、売りの場合は買い、で決済することになります。この段階では理解できなくて大丈夫です。買った通貨が上がり、高値で売ることができれば差分が利益となります。逆に安値で売ることになったら差分が損失となります。損益が確定すると、すぐに口座残高に反映されます。
  6. 出金:取引を重ねると、少しずつ利益が増えてきます。増えていく残高を眺めるのは嬉しいことですが、出金するまではただの数字です。出勤までがFXと胸に刻んでおきましょう!証券会社にもよりますが、即日出金が反映されることもあれば、数日かかることもあります。

口座開設からの海外口座だと口座開設した日に取引できる会社がほとんどです。少額から始められるので、こんなに簡単に始められるの?と驚くかもしれません。勝ち続けるのは難しいですけどね(笑)

リスク管理

取引にはリスクが伴うため、適切なリスク管理が必要です。例えば、ストップロス注文(損切り注文)を設定することで、予期せぬ損失を防ぐことができたり、アラートをかけたり。また、ポジションサイズを調整することで、リスクをコントロールします。そもそも余剰資金しか口座にいれなければそれ以上の負けはあり得ません。というのもあって1万円の入金でまずは大丈夫、ということですね。1万円を入れる余裕もない、という方はデモ口座でトレードを覚えるのも良いかもしれません。まあ、このリスク管理は自制心の管理でもあり、でもだとなかなか感覚が掴めないと思います。ですので、できるだけリアルマネーでお金が増減するのを感じてみてほしいです。このあたりは取引をしながら感じてもらうのが一番かと思っていますので。悪魔のささやきのようですみません(笑)


以上が、FXの基本的な仕組みと用語の簡単な解説でした。初回から拒否反応出てませんかね。(笑)今回ブログを立ち上げたのも、初心者の方でも利益を出せるように、体系的に丁寧に自分の体験をもとに解説していきたいと思ったからです。FXは1万円が30万円になってしまう世界ですが、利益を出し続けるのは簡単なことではないです。SNSには浮いた投稿や詐欺まがいの利益報告が目立っていますが、甘い世界ではないです。ひとつひとつ、丁寧にまとめていきますので、どうぞ、今後ともよろしくお願いいたします。

次回は、"為替市場の1日"について詳しく解説していきますので、お楽しみにしていてください。今後の流れとしては「準備編」が20本くらい、それが終われば、「資金管理編」「メンタル編」「トレード技術編」という構成で考えています。長い道のりですが、一緒に頑張りましょう。それではまた!

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